概要
銀行借入金の連帯保証人となっている創業経営者が高齢となり、社内で承継者を探すものの連帯保証を引き継ぐのはイヤと暗礁に乗っていた。
社長の学校(株)理事長が代表を務める(株)グランドリームに依頼が来た。
日本へ進出したい海外企業とマッチングして借入金を全額返済し、事業譲渡により創業経営者の連帯保証をすべて外すことができた。
カテゴリー
卸売業
トピック
売り手側の希望は、
1.連帯保証を外す
2.老後の保証
3.更なる発展を希望
1 は、事業譲渡資金で会社借入全額を返済し連帯保証を外すことで解消
2 は、事業譲渡後5年間顧問として譲渡先企業と契約
3 は、世界各国にある拠点と連携し売上規模を拡大している
買い手側の希望は、株式譲渡を希望だった。
しかし、株式取得では見えないリスクがある(製品保証等)があるため、事業譲渡を選択し問題解決を図った。
内容
事業意欲はあるものの自身の年齢と連帯保証を気にする創業経営者となんとしても日本進出を図りたい海外企業の両者の思惑が一致した。従業員70名、年商13億円を超える規模の譲渡先が中々決まらなかったが、先方が創業経営者の思惑を理解して成約に至った。
当初相談を受けてから丸1年を要しての事業譲渡成約となった。譲渡した創業経営者は連帯保証から外れ精神的にも肉体的にも楽になったと安堵されています。
事業承継した企業においても日本進出の足掛かりとなり設備の近代化、生産性の効率化など海外企業らしい展開を図っておられます。
外国語をしゃべれない当方(譲渡側)と日本語がしゃべれない相手(譲受側)とのマッチングは言葉の壁、事業規模の差なども有りましたが、関わった全員がそれぞれにとって最善の着地点を探しながら関わったものすべてが納得できる着地とすることが出来ました。
金沢本校長山根敏秀が代表を務める株式会社グランドリームが担当。当初は公的支援機関に持ち込まれた案件でしたが、実務対応できるグ社に依頼があり受託しコーディネートしました。
先方弁護士、公認会計士、不動産鑑定士が東京在住だったことから東京での深夜に亘る交渉や外国語が分からない当方は通訳をつけての交渉となりました。
譲る側、譲られる側両者から当社のコーディネートがなかったら成約にならなかったかもしれないと労われたことが印象に残っています。
現況
高齢となった創業経営者は、現在畑仕事や粘土細工、焼き物を趣味とし、ときどき旧取引先の同年代経営者と行き来されています。
年齢が80歳近くになって巨額の連帯保証が外れホッとしていると感想を述べられている。
引き継ぎ企業側は、設備更新や生産性向上、海外関連会社との製品融通などもでき益々繁栄の道を歩んでいます。